【仙台市の歯科医院】🦷 歯を失ったまま放置するとどうなる?咬合崩壊のリスク
(仙台イーストデンタルクリニック公式ブログ)
「1本くらいなら大丈夫」──その油断が危険です
虫歯や歯周病で歯を失っても、痛みがなければ放置してしまう方は少なくありません。
しかし、歯の欠損は放置するほど、口腔全体のバランスに大きな影響を及ぼします。
噛み合わせ(咬合)は、わずかなズレから全身に影響するほど繊細なものです。
そのまま放置してしまうと、「咬合崩壊」と呼ばれる深刻な状態に進行することがあります。
歯を失うと起こる「ドミノ倒し現象」
1本の歯を失うと、その隣の歯や噛み合う歯が少しずつ動き始めます。
時間が経つにつれ、歯並びや咬み合わせの高さが崩壊していきます。
主な変化は以下の通りです。
- ⚠️ 隣の歯が傾いて隙間ができる
- ⚠️ 対合歯が伸びてくる(挺出)
- ⚠️ 咬み合わせの高さが変わり、顎関節に負担
- ⚠️ 咀嚼効率の低下・発音障害・見た目の変化
このようにして起こるのが「咬合崩壊(こうごうほうかい)」です。
咬合崩壊は顎関節症や頭痛、肩こり、顔貌の歪みなどにもつながることが知られています
(日本補綴歯科学会:咬合と全身の関係)。
咬合崩壊が引き起こす“老化の加速”
咬合の乱れは単に噛みにくくなるだけでなく、顔の輪郭や表情の老化にも関係します。
歯の高さが失われることで下顔面が短くなり、
- ほうれい線の深まり
- 口角の下がり
- 顎のたるみ
といった見た目の変化を引き起こします。
これは単なる美容上の問題ではなく、咀嚼筋や姿勢のバランス崩壊によって生じる“機能的老化”です。
インプラントで咬合を再構成する意義
失われた歯を補う方法には、入れ歯・ブリッジ・インプラントがあります。
その中でもインプラントは、周囲の歯を削らず、咬合高径(噛み合わせの高さ)を維持できるという大きな利点があります。
また、噛む力を顎骨に直接伝えるため、骨の吸収を防ぎ、顔貌の維持にも寄与します
(Ueda M et al., Clin Oral Implants Res., 2012)。
当院では、インプラント治療を単なる“歯の代替”ではなく、
**咬合全体を再構築するための治療(咬合再構成)**として行っています。
歯周治療と審美治療を含めた「トータル咬合治療」
仙台イーストデンタルでは、
咬合崩壊の原因を多角的に分析し、歯周治療・審美治療・インプラント治療を組み合わせて
「噛める・美しい・長持ちする」口腔環境を再構成しています。
必要に応じてCT・咬合分析を行い、
咀嚼機能・顎関節・審美バランスを考慮した治療計画を立案します
(日本口腔インプラント学会:インプラント治療とは)。
放置せず、早めのご相談を
歯を1本失った段階での対応が、将来の大きな差を生みます。
咬合崩壊を防ぎ、健康で美しい口元を維持するためには、
「早期発見・早期補綴」が何よりの予防策です。
見た目・機能・健康をトータルに考える治療をお考えの方は、
ぜひ仙台イーストデンタルへご相談ください。
