【仙台市の歯科医院】🦷 インプラント治療を安全に行うための“骨再生”の考え方
(仙台イーストデンタル公式ブログ)
骨が少ないとインプラントは難しい?
インプラント治療をご検討される患者様の中には、
「骨が足りないと言われた」
「サイナスリフトが必要と言われたが不安」
という方も少なくありません。
インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込む治療のため、
骨の量や質が不足していると安定性が得られず、治療の成功率に影響します。
しかし、現在では骨を再生・誘導する技術の進歩により、
骨量が少ない方でも、安全で快適な治療を受けられるようになっています。
骨再生治療(GBR)とは?
「GBR(Guided Bone Regeneration:骨再生誘導法)」とは、
骨が不足している部位に人工膜や骨補填材を用いて、骨の再生を促す方法です。
基本的な手順は以下の通りです:
- 骨が足りない部位に骨補填材や自家骨を填入
- その上を膜で覆い、軟組織の侵入を防ぐ
- 数か月の治癒期間で新しい骨が形成される
- 骨が安定した後にインプラントを埋入
この方法により、従来では不可能だった症例にも対応できるようになりました。
仙台イーストデンタルの「グラフトレスサイナスリフト」
上顎の奥歯部分は、鼻の奥にある空洞(上顎洞)が近く、
骨の高さ(骨量)が不足しやすい部位です。
通常は「サイナスリフト」や「ソケットリフト」といった骨造成術で対応しますが、
当院では、より低侵襲で患者様に優しい
“デンサバーを用いたグラフトレスサイナスリフト”
を導入しています。
🧩 グラフトレスサイナスリフトとは?
従来のサイナスリフトでは人工骨などの骨補填材を充填しますが、
当院で行うグラフトレス法では、補填材を一切使用せず、
患者様自身の骨再生力を活かして新生骨を誘導します。
この方法では、
- 骨量が 1mm程度 しかない症例でも対応可能
- 感染リスクや術後腫脹が少ない
- 治癒期間が短い
- 人工材料を使用しないため、より生体親和性が高い
というメリットがあります。
この治療を支えるのが「デンサバー(Densah Bur)」という特殊なドリルです。
デンサバーは骨を削るのではなく、圧縮しながら密度を高める回転技術を用いており、
安全に上顎洞底を持ち上げ、骨の再生を促すことが可能です。
骨を増やすことの“本当の目的”
骨再生治療の目的は、単にインプラントを埋めるスペースを作ることではありません。
インプラントを長期的に安定させ、咬合(噛み合わせ)を守るための「基礎づくり」です。
十分な骨量が確保されることで、
- インプラント周囲炎のリスク低下
- 咬合力の均等化
- 顎骨の吸収防止
など、**治療の長期安定性(予後)**が大きく向上します
(Aghaloo TL, Moy PK. J Oral Maxillofac Surg. 2007)。
骨・歯周・審美を一体で考える治療
仙台イーストデンタルでは、
CTによる三次元診断をもとに、骨量・咬合・歯周状態・審美ラインを包括的に分析し、
「咬合再構成」を目的としたインプラント治療を行っています。
骨造成が必要な場合も、
- 必要最小限の侵襲
- 安全性の確保
- 審美性と長期安定性の両立
を重視した治療計画を立案しています。
さらに、骨再生だけでなく、歯周治療・審美修復を統合することで、
「噛める」「美しい」「長持ちする」インプラント治療を実現します。
骨量が少なくても、あきらめないでください
「骨が足りないからインプラントはできない」と言われた方でも、
骨補填材を使わないグラフトレスサイナスリフトによって、
安全で快適なインプラント治療を受けられる可能性があります。
骨の状態や全身の健康に合わせた最適な治療法の提案を行いますので、
ぜひ一度、仙台イーストデンタルにご相談ください。
