【仙台市の歯科医院】🦷 噛み合わせが全身に与える影響 ― 顎関節・姿勢・筋肉との関係
(仙台イーストデンタル公式ブログ)
「噛み合わせ」は、口の中だけの問題ではありません
「噛み合わせ(咬合)」という言葉を聞くと、
「歯がしっかり噛み合っているかどうか」という局所的な問題を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし実際には、咬合は顎関節・筋肉・姿勢・全身のバランスと密接に関係しています。
わずかなズレでも、肩こり・頭痛・顎関節症・姿勢不良など、
全身に影響を及ぼすことがあるのです。
咬合と顎関節の関係 ― バランスの崩れがもたらす症状
正常な咬合では、上下の歯が均等に接触し、
顎関節(TMJ)が安定した位置で機能しています。
しかし、歯の欠損や不適合な被せ物・噛み合わせの偏りなどにより、
片側でばかり咬む癖が生じると、顎関節に偏った負荷がかかります。
その結果、
- 顎関節のクリック音(カクカク音)
- 開口時の痛み・違和感
- 咬筋や側頭筋の過緊張による頭痛
- 肩や首のコリ
といった顎関節症状が現れることがあります。
当院では、これらの症状を単に「顎の痛み」としてではなく、
全身のバランスの乱れの一部として診断・治療しています。
姿勢との関連 ― 噛み合わせが“身体の軸”を支える
近年、咬合と姿勢の関連を示す研究が多く報告されています。
特に、**頭位(head posture)と下顎位(mandibular position)**の関係が注目されています。
下顎の位置がずれると、頭部の重心も変化し、
それを支える首や背中の筋肉が常に補正しようとします。
その結果、
- 首や肩のこり
- 猫背・姿勢の前傾
- 慢性的な頭痛
など、全身的な不調が引き起こされることがあります。
つまり、噛み合わせは**身体の軸を安定させる“支点”**でもあるのです。
咬合・筋肉・姿勢を統合的に診る仙台イーストデンタルの治療
仙台イーストデンタルでは、噛み合わせを「歯だけ」で評価するのではなく、
顎関節・咀嚼筋・頭頸部姿勢・咬合平面を総合的に分析しています。
🔍 当院の咬合診査・治療の特徴
- CTおよびフェイスボウによる顎位評価
- 咬合器を用いた上下歯列の機能的分析
- 筋電図による咀嚼筋バランス測定
- 咬合再構成(咬合調整・スプリント療法・補綴再設計)
また、当院ではデンサバーによるグラフトレスサイナスリフトなど、
咬合再構成を伴うインプラント治療の精度にもこだわっています。
骨量1mmからでも骨補填材を使用せず、
生理的な骨再生を促す「患者様に優しいインプラント治療」を実現しています。
正しい噛み合わせがもたらす“美と健康”
正しい咬合は、
- 顔貌のバランスを整え、口元の印象を若々しく保つ
- 咀嚼効率を高め、消化や代謝をサポート
- 全身の筋肉バランスを安定させる
というように、美と健康の双方を支える根幹です。
審美治療・インプラント・歯周治療など、
どの分野でも「咬合の安定」が治療結果の長期安定に欠かせません。
仙台イーストデンタルでは、
見た目の美しさ × 機能の調和 × 全身の健康を重視した
包括的な咬合治療を行っています。
「噛み合わせを整える」ことは、「人生の質を整える」こと
慢性的な首や肩の違和感、朝の顎の疲れ、頭痛など――
もしかするとそれは「噛み合わせ」が原因かもしれません。
小さな咬合のズレが積み重なることで、
身体全体の歪みや疲労感に繋がることがあります。
当院では、咬合・姿勢・筋肉の連動性を考慮した治療で、
患者様一人ひとりに最適なバランスを取り戻します。
📚 参考文献・リンク
- Okeson JP. Management of Temporomandibular Disorders and Occlusion. Elsevier, 2019.
- 日本顎咬合学会:「咬合と全身の関係」
https://kokuhoken.net/jago/ - Ferrario VF et al. Relationship between dental occlusion and body posture. Cranio. 2002.
- 仙台イーストデンタル公式サイト
https://www.sendai-east-dental.jp/
